映画『ここは退屈迎えに来て』
休日、早起きして朝イチで映画館へ。『ここは退屈迎えに来て』を観てきました。
原作は発売された頃に読んでいて(さすがに5年近く経っていたから、最近読み返した)映画化されるって知ってから絶対観に行こうと思っていた作品。
しかも、劇伴がフジファブリックに決まったとわかればもう観るしかない作品です。
最初に読んだ頃、仕事の都合でとある田舎(ごめんなさい、的確な表現が見つからないので直接的になってしまうけど…)のほうに住んでいた時期だったし、私自身も地方出身者なので、登場人物と自分とで重なる部分が多く、読みながら「うわぁ、痛い、超わかる…苦しい…」の連続でした。
映像化された作品を観て、改めて原作を読んだ時に感じたあの時の痛みがじわじわと蘇ってきて、何とも言えない気持ちでいっぱいになりました。
18年間地元から離れたことがなくて、大学だけでもせめて東京に行きたい系女子だった私も、東京での4年間の暮らしを通して「あぁ、ここは私が生活する場所ではないんだなぁ」と気づき、結局地元にUターン就職した身なので、主人公の「私」に共感する部分は多かったです。(でも、たまに遊びに行く東京は「超楽しい!」)
コンピレーションアルバムは買っていたものの、映画が公開されて観るまでは聴かないでおいたフジファブリックの劇伴も場面場面に寄り添っていて、また新たなフジの一面を見ることができたなと思いました。
私が観に行った回のお客さんは、「Water Lily Flower」が流れるエンドロールが終わるまで、誰ひとり席を立たなかったのがとても嬉しかったです。
さて、CDを開けようっと。
大阪城ホールライブまで、ちょうどあと一年。